ハレルヤ!ゆたかです。
秋も深まりすっかり過ごしやすい季節になりましたが、みなさんはお元気でしょうか?
ゴスペルの秋ということで10月の池ゴスも大盛況でした。
Hallelujah! 美和です。
さわやかな秋晴れの今日、皆さんお元気ですか?
今週土曜日は2015年最後の池ゴスとなります!
今年一年も本当にいろいろな事がありましたね。(一年を振り返るにちょっと早過ぎますが・・・笑)
世界が、そして日本が揺れ動いた2015年。
今年の締めくくりは、将来への希望と祈りを込めて、黒人霊歌「Down by the Riverside」をワークショップします!
Rosetta Tharpeによる、 かなり古い映像ですがこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=4xzr_GBa8qk
こちらが歌詞と和訳です。
Down by the Riverside
Gonna lay down my burden,
Down by the riverside,
Down by the riverside,
Down by the riverside.
Gonna lay down my burden,
Down by the riverside,
study war no more,
重荷を下ろそう
この川岸に
この川岸に
この川岸に
重荷を下ろそう
この川岸に
もう戦争しないことを学ぼう
I ain’t gonna study war no more,
study war no more,
ain’t gonna study war no more.
I ain’t gonna study war no more,
study war no more,
ain’t gonna study oh war no more.
もう戦争しないことを学ぼう
戦争しないことを学ぼう
Gonna lay down my sword and shield
剣と盾を下ろそう
Gonna talk with the Prince of Peace
平和の君と語ろう
Gonna shake hands around the world
世界中の人たちと握手をしよう
Gonna cross the river Jordan
ヨルダン川を渡ろう
Gonna climb upon that mountain
この山に登ろう
Gonna climb the road to heaven
天国への道を上ろう
この曲は聖書のイザヤ書2章4節、ミカ書4章3節から引用されて作られた曲です。
「彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。」
奴隷とされていた黒人の人々は、南北戦争前には既にこの歌を歌っていたと言われています。
それでも、奴隷として戦争に駆り出されていく彼らの願いと祈りが込められていたのでしょう。
その他にも、11月のビッグイヴェント・武道館でのゴスペルソングを歌ったり、
あとはなんと!アメリカ・ロサンジェルスから、池ゴスYoutubeを観て、池ゴスで是非一緒に賛美をしたい!と言って今回のために来てくれるBrotherが特別に賛美してくれます♬
お時間ある方、今年最後の池ゴスで、世界の平和、そして私達のいのちの平和を共に祈り歌いましょう!
スタッフ一同
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕です。
すっかり秋も深まってきましたが、みなさんお元気ですか?
食欲の秋、読書の秋、様々な楽しみ方がありますが、やはりゴスペルの秋が最高というわけで、今回の池ゴスもたくさんの方に来ていただき、熱気溢れる時間を過ごしました!
オープニングは、世界中の教会で歌われているスタンダード「This Is The Day」です。Fred Hammondヴァージョンで「この日は主が造られた。我らはこの日を喜ぼう!」と言う歌詞。4か月の間、池ゴスを楽しみにしていた人達の喜びの叫びが、椅子に乗り上げて「Jesus」をシャウトする美和さんのシャウトと共に教会内にこだましていました。
挨拶タイムを経て「Oh How I Love Jesus」。この曲も古くからたくさんのシンガーに歌い継がれているゴスペルスタンダードです。歌詞はこうです。
「どれほど私はジーザスを愛しているか、なぜならジーザスが先に私を愛してくださったから」
そして、今回のスペシャルゲストである塩谷達也&美和。
美和さんは池ゴスの主催者であるのは言うまでも無く、塩谷達也さんも池ゴスでは何度もリードを取ってもらうことはありましたが、公式にゲストとして招かれることは初めでした!
コンサートタイム、最初の曲は黒人霊歌をアレンジした「Hold On」。過酷な奴隷生活を強いられ、明日の命も保証されないような状況を生きていた黒人奴隷達。彼らはそんな人生の中で神を見上げ、ゴスペルを歌い続けてきました。
参考:http://ikegos.com/history-of-gospel
この曲のタイトルである「Hold On」、そして曲中歌詞にある「Never Turn Back」「Don’t Turn Back」から、「しがみついて諦めないで神に期待しよう」「過去に何があろうとも神様に許されているのだから、決して振り返ることなく、ただゴスペルを歌い続けてください!」という熱いメッセージが達也さんから語られ二人は歌い始めました。日本語の歌詞が一人一人の心に問いかけてきました。そして「Never Turn Back」の力強い宣言とともにPraise Brake!!!まさに過去にとらわれず決して振り返らないで前進していこうという決意の表れのようでした。
2曲目は「静まれ」。「私達が生きている社会は本当にストレスが多く、心が騒ぐことが多い。TwitterやFacebookも心を騒がせるツールになることがある。そんな心の騒ぎに向き合い『立ち帰って、静かにしているならば救われる。』安らかに信頼していることにこそ力がある」というメッセージが語られました。
そして「あなたの庭で」。傷ついていても疲れていても川のような平安を与えてくれる。だから恐れないでください!という感動的な希望のメッセージを持った曲。この日最も多くの人に感動と喜びの涙を誘った瞬間だったと思います。
そして、塩谷達也さんによるワークショップタイム。彼の代表曲である「I Shall Not Be Moved」。池ゴスでも過去何度も歌われている曲ですが、作者本人によるワークショップは今回が初めてでした。
この曲は2011年3月11日の東日本大震災の直後に生まれ、サブタイトルは「勝利の歌」と言います。歌のテーマは、揺るがされないものに目を止めるということ。神様は人生においても、その先においても揺るがされないもの。恐れも涙もない愛のみを保証してくれる存在。そのことを信じよう!
そんな熱い確信を込めた曲であることを説明してからワークショップのスタートしました。歌い慣れている方も多く、曲はスムーズに仕上がっていきました。最後には会場全体がまさに強固なゴスペルの城壁を築きあげたかのような一体感!見事に揺るがない土台が打ちたてられました。最後は、手をあげてハレルヤと幕を閉じました。
報告:ワークショップ後に募らせていただいた広島土砂災害募金は10,253円になり、日本国際飢餓対策機構“ハンガーゼロ”「広島土砂災害緊急募金」に募金させていただきました。募金していただいた皆さんありがとうございます。
Hallelujah! 皆さんお元気ですか?美和です。
少しづつ暖かくなってきて、梅の花が咲いているのをちらほら見かけるようになりました。春を感じる今日この頃です。
さて、春眠暁を覚えず、ちょっと眠い目を擦りながら(花粉症?)の久々のブログ更新です。
ゴスペルを歌う上で、押さえておきたい3つのポイントがあります。聖書、音楽、そして黒人奴隷の歴史です。
今日はつい最近日本でも公開され、そしてアカデミー賞を始め、多くの賞が与えられた作品「それでも夜は明ける(原題 12 YEARS A SLAVE)」を簡単に紹介したいと思います。というのも、昨日この作品を映画館で観たのですが、ゴスペルを歌うみんなに、ルーツを物語っているこの作品も是非とも観てもらいたい。そう思い、いつ映画館上映が終了してしまうか分からないので、急いでブログに書こう、と思ったのでした。
約2時間半の作品でしたが、全然長く感じるどころか、色々な事を考えさせられた内容でした。映画の中には黒人霊歌を歌うシーンや、畑の中で労働しながら歌うシーンなどもありましたよ。
ちなみにネタバレ的な所もあります!なので最初に内容知るのを避けたい方は映画を観てから読んでください(笑)
物語は19世紀半ば。1808年に奴隷貿易が撤廃されてから、国内の黒人は高値で売買されるようになりました。中には自由黒人(映画ではフリーメンと呼ばれてました)を拉致して奴隷として売買されることも多く、奴隷として売られたフリーメンのほとんどは、もとの生活に戻る事はできなかったようです。
1841年、ニューヨーク州で自由黒人として幸せで安定した家庭を築いていたソロモン・ノーサップが、騙され拉致されて南部に売られ、そこから12年の間を奴隷として生き抜き、最後は家庭に戻る事ができた、真実の話です。
ソロモンは非常に優れたバイオリニストで、白人の友人も多くいました。生まれながらの自由黒人として生きてきた彼が、一変して奴隷として労働、虐待、何度も殺される目にあいますますが、映画でのそのシーンは思わず目を背けてしまうような残酷なものでした。実際はどれだけのものだったのか・・・。
物語中にも出てきますが、奴隷に心を配る雇い主もいたようです。しかし、 最終的にはそのような主人も自分の利益を守る事を優先してしまいます。現代においては、誰が見ても奴隷制度は人道主義の反していると思えますが、この時代は奴隷制度は当たり前のこと。いくら心優しい人でも時代の流れに逆らう事は難しかったのですね。なんて長く暗い時代が続いたのでしょう。
また、映画の中でもありましたが、聖書の言葉を引用して、奴隷を従わせ虐待する事を正当化させていた主人がいました。こう言う人は多かったようです。先日観たタランティーノ監督作品の「ジャンゴ」では、白人のスレイブマスターが聖書のページを切って自分の体に張り付け、黒人に鞭打つシーンがありました。タランティーノ色炸裂のそのシーンでは思わず吹いてしまったのですが、全然笑い事ではないと感じさせられました。私は聖書を良く読むのですが、言葉を用いて人をあのシーンの様に鞭打つような事が決してあってはいけないな、と。
一人の老人奴隷が死に、墓に埋め、皆で死者を送り出す黒人霊歌を歌うシーンがありましたが、そこで歌われていたのが、「Roll Jordan Roll」です。普通に歌われている歌詞とちょっと違いますね。
ちなみにサウンドトラックに入っているアレンジはなんとジョン・レジェンドでした!
こちらは映画のシーン↓
Went down to the river Jordan
where John baptised three
Well I woke the devil in hell
sayin John ain’t baptise me
I say;
Roll, Jordan, roll
Roll, Jordan, roll
My soul arise in heaven,Lord
for the year when Jordan roll
Well some say John was a baptist
some say John was a Jew
But I say John was a preacher of God
and my bible says so too
歌ってなんかいられない、を飛び越して、歌ってなきゃやってられない、ノーサップの悲しみと悔しさ、叫びとそして命の力強さが伝わってきたシーンでしたが、本当はもっともっと、、、苦しく残酷だったかと思います。
また、後半でソロモンが救われる手助けとなる人が現れますが、これが他国民、カナダ人の大工(ちなみにこの映画のプロデューサーでもあるブラット・ピット、制作会社はPLAN Bです)
彼は、アメリカに蔓延している奴隷制度に反対する信念を持っていて、聖書でも人は皆平等だと語っている事を信じています。ソロモンの主人と論議をしようとするのですが、同じ神を信じているのに、主人はその論議の土台にものれないほどの価値観の違いでした。
ソロモンは無事に帰った後、この体験を本にし、また様々な奴隷解放運動に携わったようです。
と言う事で、まずは映画を是非是非観てもらって、知って、感じて、そして考えることが大切なのかな、と思います。
まだ映画館でやっていると思うので、みんなhurry up!!
公式HPです
http://yo-akeru.gaga.ne.jp/index.html
ゴスペルを歌うだけではなく、ゴスペルで励まされましょう!
暗闇の中だからこそ、細いけど一筋の光が見えるかもしれません。
God bless you! Miwa
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕です!あっという間に秋も深まってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか?今週末は池ゴスです!先月からの曲を引き続き歌っていく予定なので、皆さんふるって参加してくださいね。
さて、食欲の秋、読書の秋と色々楽しむ季節ですね。今回は学問の秋ということで、今週末の予告も兼ねて、少しの間ですがちょっと堅苦しいゴスペル講座にお付き合いいただければと思います。
7月の池ゴスでTPWのアンドレ牧師からシェアして頂き、最近の池ゴスの課題曲として取り上げられている「Every Time I Feel The Spirits」いわゆる有名な黒人霊歌で古今東西、多くのゴスペルシンガー達に歌われ続けてきたスタンダードです。黒人ゴスペルコミュニティの中ではもちろん誰もが知っていて歌ったことがある、いわば主食のような存在の曲です。
無数にアレンジされている「Every Time I Feel The Spirits」ですが、私が一番おすすめしたいのが名門カルテットPilgrim Travelers(ピリグリムトラベラーズ)のヴァージョンです。
日本のゴスペルクワイアで歌っている人達には、恐らく馴染みの無いゴスペルカルテットの世界でありますが、1960年代以前のゴスペルはカルテットスタイルが主流であり、Five Blind Boys Of Mississippi、Swan Silvertones、Soul Stirrers、Bells Of Joyといったグループが各地で人気を博し、教会礼拝の激しさをそのまま取り入れた熱狂的なライブで人々を魅了していました。多くのソウルミュージックのシンガー達がカルテットグループ出身であることも起因してか、日本のブラックミュージック愛好家にはカルテットスタイルのゴスペルのファンが多く存在しています。今回、紹介するPilgrim Travelersもカルテットファンからは絶対的な支持を獲得している名門グループです!
1936年にテキサス州ヒューストンのプリーザント・グローブ・バプティスト教会に通う若者たちが結成したグループで、後にSam Cookeも加入することで有名なR.H.HarrisのSoul Stirrersの影響を受けながらキャリアをスタートさせました。1947年にはロサンゼルスへと拠点を移し、名門スペシャリティで録音し最盛期を迎えます。また、この時期に彼らの代名詞的な曲「Mother Bowed」をヒットさせます。
Pilgeim Travelers/Mother Bowed
http://www.youtube.com/watch?v=AJUxOQhb3iA
苦しみや悲しみを恐る恐る神様に打ち明け、最後は抑えきれずうめきに変わっていく。地味な曲で最近のゴスペルファンにはとっつきずらいかもしれないですが、まさにこれこそカルテットゴスペルの真骨頂と!!叫びたくなる不朽の名曲です。
このPilgrim Travelersの「Every Time I Feel The Spirits」を聞いてみてください!典型的なシャッフルビートのシンプルなアレンジがたまりません。こんな極上のゴスペルを聞いていると私もカルテットを結成したくなります。誰かやりませんか?みんなでスーツ着こんでビシっとステージに立ちたい!
Pilgrim Travelers/Every Time I Feel The Spirits
http://www.youtube.com/watch?v=Flw0oF7OMLA
マニア向けの補足をしておくと、このPilgrim Travelersからは後のSam CookeのマネージャーとなるJ.W.Alexanderや、ソウルミュージックのシンガーとして成功するLou Rawlsが在籍していました。こうしてゴスペルカルテットで経験を積んだ多くのシンガー達が、ソウルミュージックなどのポピュラー音楽の世界へと踊りでていきました。現在も子供の頃から教会で歌っていたようなシンガーがR&Bの世界でデビューしていくという図式があります。教会とゴスペルはいつの時代もブラックミュージックの源泉なのです。
マニアックなゴスペル講座いかがでしたか?私は少しでもゴスペルの歌い手さんたちがゴスペルの歴史や色々なシンガー達に親しむきっかけを作れればと思っています。いつでもお声をかけてください!
「Mother Bowed」で少し重くなってしまった方もいらっしゃると思われますので、Pilgrim Travelers出身のソウルシンガー、Lou Rawlsの華やかな世界を食後のデザートにどうぞ。
Lou Rawls/You’ll Never Find Another Love Like Mine
http://www.youtube.com/watch?v=d2ijL2tljdI
今回、ご紹介させていただいたPilgrim TravelersのCDはこちらから購入できます!
それでは、池ゴスでお会いしましょう!