ハレルヤ!池ゴススタッフの裕です!あっという間に秋も深まってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか?今週末は池ゴスです!先月からの曲を引き続き歌っていく予定なので、皆さんふるって参加してくださいね。
さて、食欲の秋、読書の秋と色々楽しむ季節ですね。今回は学問の秋ということで、今週末の予告も兼ねて、少しの間ですがちょっと堅苦しいゴスペル講座にお付き合いいただければと思います。
7月の池ゴスでTPWのアンドレ牧師からシェアして頂き、最近の池ゴスの課題曲として取り上げられている「Every Time I Feel The Spirits」いわゆる有名な黒人霊歌で古今東西、多くのゴスペルシンガー達に歌われ続けてきたスタンダードです。黒人ゴスペルコミュニティの中ではもちろん誰もが知っていて歌ったことがある、いわば主食のような存在の曲です。
無数にアレンジされている「Every Time I Feel The Spirits」ですが、私が一番おすすめしたいのが名門カルテットPilgrim Travelers(ピリグリムトラベラーズ)のヴァージョンです。
日本のゴスペルクワイアで歌っている人達には、恐らく馴染みの無いゴスペルカルテットの世界でありますが、1960年代以前のゴスペルはカルテットスタイルが主流であり、Five Blind Boys Of Mississippi、Swan Silvertones、Soul Stirrers、Bells Of Joyといったグループが各地で人気を博し、教会礼拝の激しさをそのまま取り入れた熱狂的なライブで人々を魅了していました。多くのソウルミュージックのシンガー達がカルテットグループ出身であることも起因してか、日本のブラックミュージック愛好家にはカルテットスタイルのゴスペルのファンが多く存在しています。今回、紹介するPilgrim Travelersもカルテットファンからは絶対的な支持を獲得している名門グループです!
1936年にテキサス州ヒューストンのプリーザント・グローブ・バプティスト教会に通う若者たちが結成したグループで、後にSam Cookeも加入することで有名なR.H.HarrisのSoul Stirrersの影響を受けながらキャリアをスタートさせました。1947年にはロサンゼルスへと拠点を移し、名門スペシャリティで録音し最盛期を迎えます。また、この時期に彼らの代名詞的な曲「Mother Bowed」をヒットさせます。
Pilgeim Travelers/Mother Bowed
http://www.youtube.com/watch?v=AJUxOQhb3iA
苦しみや悲しみを恐る恐る神様に打ち明け、最後は抑えきれずうめきに変わっていく。地味な曲で最近のゴスペルファンにはとっつきずらいかもしれないですが、まさにこれこそカルテットゴスペルの真骨頂と!!叫びたくなる不朽の名曲です。
このPilgrim Travelersの「Every Time I Feel The Spirits」を聞いてみてください!典型的なシャッフルビートのシンプルなアレンジがたまりません。こんな極上のゴスペルを聞いていると私もカルテットを結成したくなります。誰かやりませんか?みんなでスーツ着こんでビシっとステージに立ちたい!
Pilgrim Travelers/Every Time I Feel The Spirits
http://www.youtube.com/watch?v=Flw0oF7OMLA
マニア向けの補足をしておくと、このPilgrim Travelersからは後のSam CookeのマネージャーとなるJ.W.Alexanderや、ソウルミュージックのシンガーとして成功するLou Rawlsが在籍していました。こうしてゴスペルカルテットで経験を積んだ多くのシンガー達が、ソウルミュージックなどのポピュラー音楽の世界へと踊りでていきました。現在も子供の頃から教会で歌っていたようなシンガーがR&Bの世界でデビューしていくという図式があります。教会とゴスペルはいつの時代もブラックミュージックの源泉なのです。
マニアックなゴスペル講座いかがでしたか?私は少しでもゴスペルの歌い手さんたちがゴスペルの歴史や色々なシンガー達に親しむきっかけを作れればと思っています。いつでもお声をかけてください!
「Mother Bowed」で少し重くなってしまった方もいらっしゃると思われますので、Pilgrim Travelers出身のソウルシンガー、Lou Rawlsの華やかな世界を食後のデザートにどうぞ。
Lou Rawls/You’ll Never Find Another Love Like Mine
http://www.youtube.com/watch?v=d2ijL2tljdI
今回、ご紹介させていただいたPilgrim TravelersのCDはこちらから購入できます!
それでは、池ゴスでお会いしましょう!
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。夏休みも終わり、花火大会もプールも来年までのお楽しみ。秋の風も吹き涼しくなり始めましたね。そんなセンチメンタルセプテンバーですが、池ゴスは一年中どんな時でも明るく、楽しく、激しく盛り上がっております。
今回も常連さん、新規のお客さんも含めてたくさんのゴスペルラヴァーのみなさんに集まっていただき大変ありがたいことです。ブログを読んで興味を持ったという方もいらっしゃったようで、とても嬉しかったのでこの場でもお礼を申し上げておきます!!
Praise&Worshipはもうお馴染みになってきた「Old Gospel Medley」からスタート。古くから黒人達の間で歌い継がれている定番曲のメドレーです。日本人で言えば「夕焼け小焼けの赤トンボ」のように、彼らにとっては誰もが知っている曲です。黒人達が大切に歌ってきたこうした曲を、私達が愛しレパトリーに取り入れていくというのは、黒人の歴史から生まれたゴスペルを理解していくう上でとても大切なことなんだな、といつも思っています。
そして「Mighty God」。今回からギターに佐藤主一さんが参加。ファンキーなギターを挨拶代わりに聞かせてくれました。奴隷時代から歌われている「Old Gospel Medley」から現代ゴスペルの「Mighty God」と続く流れはユニークですが、決して違和感なく会場のムードを盛り上げていきました。
ワークショップは7月にTPWのアンドレ牧師からシェアしてもらった「Every Time I Feel The Spirits」を時間をかけて取り組みました。この曲も古くから歌われている有名な黒人霊歌として知られています。アンドレ牧師は、これぞゴスペルといった2ビートの軽快なアレンジのヴァージョンを教えてくれました。
各パートそれぞれユニークなフレーズを持っていてタイミングなどを合わせるのに苦戦はしましたが、最後には3声が上手く重なり完成しました!
今回はシンガーズのゆきかさんがリードを取り曲を引っ張っていきました。オールドスクールな曲の雰囲気もありまるで、目をつぶれば南部の黒人教会にいるかのようでした。この曲は来月からP&Wとして歌い続けていく予定です。
そして、その熱さを引っ張っていくようにPraise Breakの始まり、でも途中でセーブして一端、中断しました。そう、Praise Breakという文化が無い日本のゴスペル音楽。池ゴスで体験して驚いたり戸惑ってしまう方もいらっしゃるのではないかという心配もあり、少し解説が必要ではないか?ということで急遽私が説明することになりました。
奴隷時代に行われていた「リング」「シャウト」を説明し、現在の黒人教会の熱狂的なスタイルはそこにルーツがあることを映画「Hallelujah」の1シーンを紹介しながら解説させていただきました。
そして、過酷な差別や苦しみを酒に溺れることや、暴力や愚痴を言うことではなく、神様に向かって歌い踊り叫ぶことで発散させていった黒人達の素晴らしい文化を、私達日本人が受け継いでも良いのでは?と呼びかけさせていただきました。
Praise Breakに関しては以前のBLOGを参考にしてください。
美和さんは語る。初めて黒人教会に行ったときPraise Breakが始り、みんな泣き、あるいは倒れ、叫び、踊るという光景を目撃し、とても衝撃的だったそうです。
ある時、日本の教会で「そんな大きな声で叫ばなくても神様は聞いてくれるよ。」と言われたことがあるそうです。でも子供みたいに大きな声で「聞いてよ!」と叫んで泣けば受け止めてもらえるでしょ?と話されました。
そして日本初のPraise Breakのワークショップ。曲はKurt Karr Singersの「Gimme some room so I can thank Him」。
最後に前回に引き続き「Moving Forward」を簡単にワークショップ。シンガーズの創生は今回、喉の調子が悪く参加も危ぶまれたほどでありましたが、無事に体調も守られて素晴らしいソロを聞かせてくれました。
今回はとても盛り沢山の池ゴスでした。来月もスタッフ一同、皆さんのご来場を楽しみにお待ちしております。叫び、踊り、泣きに来てください!
2013年7月24日
Hallelujah! 美和です。
先日、7月のアンドレ&ケンドリックWSでWSされた曲や、最初のP&Wでの曲の歌詞を知りたいと言うリクエストが来ましので、ブログであげておきます。
Prayer Spiritual Medley Spiritual Traditional
Every time I feel the Spirit Moving in my heart I will pray
Yes, Every time I feel the Spirit Moving in my heart I will pray
訳)御霊を心に感じたら、いつも私は祈ろう
Couldn’t hear nobody pray
Couldn’t hear nobody pray
Way down yonder by my self
Couldn’t hear nobody, nobody, nobody… Couldn’t hear nobody pray!
訳)誰の祈りの声も聞こえてこなかった・・・
ずっと向こうの方から私のそばまで
誰の祈りの声も聞こえてこなかった
More Like Him written by Robert Bennix
Oh, how I want to be
I really want to be
more like Him, like Him
Tenors: Oh how I want… more like Him
Sopranos/Altos: I wanna be… more like Him
Tenors: Oh how I want… to be more… more like Him
Sopranos/Altos: want… be more… Him
(Vamp )
Sopranos:
I want to be… more like Him
I’ve got to be more like Him
Altos:
I want to walk like Jesus walked
talk like Jesus talked
more like Him
Tenors:
I wanna be more like Him
I gatta be more like Him
訳)もっと彼(Jesus)のようになりたい!
彼のように歩みたい!
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。
私はいつもパワーポイントなど色々な係を担当していますが、HP新設にあたり、ブログの方でも池ゴスの様子や、色々マニアックなゴスペルトークを皆さんにシェアさせていただきたいと思います。
さて、先月から来日して約一か月間日本に滞在しているTPWのアンドレ牧師とケンドリックスが池ゴスにゲストとして参加してワークショップを開催してくれました。
池ゴスはいつものシンガーズによるPraise&Worshipもゴスペルパワー全開というかブラックチャーチ色が色濃く熱かったです。昨年から何度も歌っている「Souled Out」はまさに自由に叫び、心の鎖が解き放たれていきました。
そしてアンドレ牧師とケンドリックスの登場!アラバマ流ワークショップの開始!曲はニグロスピリチュアルの代表曲「Every Time I Feel The Spirits」と「Couldn’t Here Nobody Pray」のメドレー。次に、2年前のワークショップの時にシェアしてくれた「More Like Him」でした。
ワークショップ直前まで何の曲を歌うのか分からず、ワークショップの進行中にパワーポイント係だった私は急いで歌詞を打ち込むという荒技を繰り広げました。
本場のゴスペルワークショップでは実はこのような話は良くあります。彼らはどのようなお客さんが来ているか?またはその時の気分によって曲を決めていくことがあります。言うならば当日の天候ですら左右されていくのです。本場アメリカのワークショップでは歌詞カードすら配られないこともあるぐらいなのですから!こうゆう部分も含めて本場のブラックゴスペルを体験できたことは貴重なことですよ!
アンドレ達のシェアした曲は決して簡単な曲ではありませんでしたが、きめ細かな指導のもとに仕上がることができました。
スピリチュアルメドレーは2ビートのクラップが冴えるいかにもブラックゴスペルな感じになりました。そしてモダンな「More Like Him」。最後にはPraise Breakが巻き起こり圧倒的な雰囲気の中で、クラップにダンスにシャウトにとまさにPraise Partyでした。私も隣の美和さんが自由に歌っているのにつられて下手くそなホーリーダンスを披露してしまいました。
でも人目を気にせずただ感謝と喜びを持って叫んで踊る時ほど楽しいことはないのですよ。ゴスペルを100倍楽しむ方法は人の目を気にしないことです。全ての苦しみや悲しみ、そして喜びを上に向かって叫ぶこと!これがゴスペル音楽なんですよ!
ワークショップ後はTGIフライデーにてアンドレ牧師達も交えて食事会。ゴスペル音楽について、日本での活動について、ソウルフードについて・・などかなり深い話しが聞けてこれまた贅沢な気分。
とってもアフロアメリカンでブラックゴスペルな一日でしたが・・・何故か?お茶漬けが食べたくなってきたな・・。
today’s musicians!