ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。夏休みも終わり、花火大会もプールも来年までのお楽しみ。秋の風も吹き涼しくなり始めましたね。そんなセンチメンタルセプテンバーですが、池ゴスは一年中どんな時でも明るく、楽しく、激しく盛り上がっております。
今回も常連さん、新規のお客さんも含めてたくさんのゴスペルラヴァーのみなさんに集まっていただき大変ありがたいことです。ブログを読んで興味を持ったという方もいらっしゃったようで、とても嬉しかったのでこの場でもお礼を申し上げておきます!!
Praise&Worshipはもうお馴染みになってきた「Old Gospel Medley」からスタート。古くから黒人達の間で歌い継がれている定番曲のメドレーです。日本人で言えば「夕焼け小焼けの赤トンボ」のように、彼らにとっては誰もが知っている曲です。黒人達が大切に歌ってきたこうした曲を、私達が愛しレパトリーに取り入れていくというのは、黒人の歴史から生まれたゴスペルを理解していくう上でとても大切なことなんだな、といつも思っています。
そして「Mighty God」。今回からギターに佐藤主一さんが参加。ファンキーなギターを挨拶代わりに聞かせてくれました。奴隷時代から歌われている「Old Gospel Medley」から現代ゴスペルの「Mighty God」と続く流れはユニークですが、決して違和感なく会場のムードを盛り上げていきました。
ワークショップは7月にTPWのアンドレ牧師からシェアしてもらった「Every Time I Feel The Spirits」を時間をかけて取り組みました。この曲も古くから歌われている有名な黒人霊歌として知られています。アンドレ牧師は、これぞゴスペルといった2ビートの軽快なアレンジのヴァージョンを教えてくれました。
各パートそれぞれユニークなフレーズを持っていてタイミングなどを合わせるのに苦戦はしましたが、最後には3声が上手く重なり完成しました!
今回はシンガーズのゆきかさんがリードを取り曲を引っ張っていきました。オールドスクールな曲の雰囲気もありまるで、目をつぶれば南部の黒人教会にいるかのようでした。この曲は来月からP&Wとして歌い続けていく予定です。
そして、その熱さを引っ張っていくようにPraise Breakの始まり、でも途中でセーブして一端、中断しました。そう、Praise Breakという文化が無い日本のゴスペル音楽。池ゴスで体験して驚いたり戸惑ってしまう方もいらっしゃるのではないかという心配もあり、少し解説が必要ではないか?ということで急遽私が説明することになりました。
奴隷時代に行われていた「リング」「シャウト」を説明し、現在の黒人教会の熱狂的なスタイルはそこにルーツがあることを映画「Hallelujah」の1シーンを紹介しながら解説させていただきました。
そして、過酷な差別や苦しみを酒に溺れることや、暴力や愚痴を言うことではなく、神様に向かって歌い踊り叫ぶことで発散させていった黒人達の素晴らしい文化を、私達日本人が受け継いでも良いのでは?と呼びかけさせていただきました。
Praise Breakに関しては以前のBLOGを参考にしてください。
美和さんは語る。初めて黒人教会に行ったときPraise Breakが始り、みんな泣き、あるいは倒れ、叫び、踊るという光景を目撃し、とても衝撃的だったそうです。
ある時、日本の教会で「そんな大きな声で叫ばなくても神様は聞いてくれるよ。」と言われたことがあるそうです。でも子供みたいに大きな声で「聞いてよ!」と叫んで泣けば受け止めてもらえるでしょ?と話されました。
そして日本初のPraise Breakのワークショップ。曲はKurt Karr Singersの「Gimme some room so I can thank Him」。
最後に前回に引き続き「Moving Forward」を簡単にワークショップ。シンガーズの創生は今回、喉の調子が悪く参加も危ぶまれたほどでありましたが、無事に体調も守られて素晴らしいソロを聞かせてくれました。
今回はとても盛り沢山の池ゴスでした。来月もスタッフ一同、皆さんのご来場を楽しみにお待ちしております。叫び、踊り、泣きに来てください!
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。みなさん!厳しい残暑の真っただ中ですが、いかがお過ごしですか?私もやり残した夏休みの宿題のごとく、ユニークなゴスペル用語について解説させていただきたいと思います。
池ゴスでワークショップが盛り上がり、感動と興奮がクライマックスに達してきた時に、突如高速の2ビートを刻むドラム音が疾走しもう誰も私達を止めることはできませんよ!と言わんばかりに、叫び踊るという光景を体験された方は多いのではないでしょうか?とても驚かれたのではないか?と心境を察します。(笑)
実はこれは「Praise Break」という黒人教会やゴスペルで古くから行われている伝統芸能のようなものなのです。
奴隷時代に生きた黒人達は、生きる希望をも見いだせないような過酷な条件下で働かされ、絶望的な毎日を余儀なくされました。ただ夜集まり、奴隷主である白人に連れて行かれた教会で覚えた讃美歌や、アフリカから伝わる労働歌を歌い踊る時だけが魂の休まる唯一の時間だったのです。彼らは輪になって歌い、そこに独特のステップや振り付けを伴って踊りました。故郷であるアフリカで行っていたように熱狂的に歌いダンスしました。その高揚感の中で押さえつけた感情を吐き出し!叫んだ!これは「リング」とか「シャウト」と呼ばれる奴隷時代に行われたある種の宗教儀式でした。1928年にオール黒人キャストで作られた記念的映画「Hallelujah」の中でこの「リング」「シャウト」の光景を見ることができますので参考にしてください。 映画「Hallelujah」より(1:40以降チェック!)
http://www.youtube.com/watch?v=Sb96yAHr6oM
黒人達にとって、過酷な差別と苦しみの生活の中で、感情を吐き出せるたった一つの場所が教会の中でした。彼らは教会の中で自由に叫び踊り泣き、時には倒れるまで歌い、心のうめきを吐き出しました。そこには奴隷時代から続くあの「リング」「シャウト」の熱狂が受け継がれていました。そう、「Praise Break」とは現在の黒人教会で行われる「リング」「シャウト」のようなものなのです。
そうした黒人達の歴史が刻まれている「Praise Break」を、何故、日本人の私達がやる必要があるの?黒人の真似しなくても良いのでは?そんな疑問が湧いてくるかもしれません。でも、私達の生活の中にだって辛いことや悲しいことやたくさんの逆境があります。どこかで吐き出したいし、解消したい。ならば、黒人達が行っていたやり方から学んだ私達の「Praise Break」があっても良いではないですか?私達も激しく熱狂的にゴスペルを歌い、リミッターを振り切るかのように踊っても良いのではないのですか?そのことを保証するかのように池ゴスで巻き起こったPraise BreakのYou Tubeの動画には黒人達を始め世界中からアクセスされ驚きと感動の声が寄せられています。ゴスペルに人種も国境も存在しないのですね。
池ゴスでのPraise Break
http://www.youtube.com/watch?v=dLn9WReh8lY&list=PL59E5F58A9EF3A94E
黒人教会では結婚式でもPraise Breakしてしまうのですね。
http://www.youtube.com/watch?v=JRnUOenbAhk
「Total Praise」で有名なRichard Smallwoodのコンサートでも。
http://www.youtube.com/watch?v=jYPTLDlfkOI
黒人教会での礼拝の中で牧師の説教に導かれてPraise Break
2013年7月16日
みなさんこんにちは!池ゴスシンガーズ・ソプラノのモエです。
普段は米軍基地の黒人教会に通っているゴスペル大好きっ子、そして池ゴスでは並んだマイクのいちばん右からシンガーズ・バンド、そしてお越し頂くみなさんのことを見守って(見守られて、のほうが正しいかな…笑)いる私ですが、これからはこちらのブログでもその様子をお伝えしていこうと思います!
毎月バンドとの全体リハーサルの他に、シンガーズとしてもこうして定期的に集まって練習をしてるんです。
それがこちらの動画。
もちろん、この事は私たちにとっても大きな大きな励ましになりました。
ちなみに、このリハーサルのあと、実は別件のリハーサルがもう1つ。
写真はそのリハで新しいスピーカーに沸き立つ(特に男子)一同。
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。
私はいつもパワーポイントなど色々な係を担当していますが、HP新設にあたり、ブログの方でも池ゴスの様子や、色々マニアックなゴスペルトークを皆さんにシェアさせていただきたいと思います。
さて、先月から来日して約一か月間日本に滞在しているTPWのアンドレ牧師とケンドリックスが池ゴスにゲストとして参加してワークショップを開催してくれました。
池ゴスはいつものシンガーズによるPraise&Worshipもゴスペルパワー全開というかブラックチャーチ色が色濃く熱かったです。昨年から何度も歌っている「Souled Out」はまさに自由に叫び、心の鎖が解き放たれていきました。
そしてアンドレ牧師とケンドリックスの登場!アラバマ流ワークショップの開始!曲はニグロスピリチュアルの代表曲「Every Time I Feel The Spirits」と「Couldn’t Here Nobody Pray」のメドレー。次に、2年前のワークショップの時にシェアしてくれた「More Like Him」でした。
ワークショップ直前まで何の曲を歌うのか分からず、ワークショップの進行中にパワーポイント係だった私は急いで歌詞を打ち込むという荒技を繰り広げました。
本場のゴスペルワークショップでは実はこのような話は良くあります。彼らはどのようなお客さんが来ているか?またはその時の気分によって曲を決めていくことがあります。言うならば当日の天候ですら左右されていくのです。本場アメリカのワークショップでは歌詞カードすら配られないこともあるぐらいなのですから!こうゆう部分も含めて本場のブラックゴスペルを体験できたことは貴重なことですよ!
アンドレ達のシェアした曲は決して簡単な曲ではありませんでしたが、きめ細かな指導のもとに仕上がることができました。
スピリチュアルメドレーは2ビートのクラップが冴えるいかにもブラックゴスペルな感じになりました。そしてモダンな「More Like Him」。最後にはPraise Breakが巻き起こり圧倒的な雰囲気の中で、クラップにダンスにシャウトにとまさにPraise Partyでした。私も隣の美和さんが自由に歌っているのにつられて下手くそなホーリーダンスを披露してしまいました。
でも人目を気にせずただ感謝と喜びを持って叫んで踊る時ほど楽しいことはないのですよ。ゴスペルを100倍楽しむ方法は人の目を気にしないことです。全ての苦しみや悲しみ、そして喜びを上に向かって叫ぶこと!これがゴスペル音楽なんですよ!
ワークショップ後はTGIフライデーにてアンドレ牧師達も交えて食事会。ゴスペル音楽について、日本での活動について、ソウルフードについて・・などかなり深い話しが聞けてこれまた贅沢な気分。
とってもアフロアメリカンでブラックゴスペルな一日でしたが・・・何故か?お茶漬けが食べたくなってきたな・・。
today’s musicians!