ハレルヤ!池ゴススタッフ裕です!もう秋ですね!
10月の池ゴスには、朝から大雨にも関わらず多くのゴスペルラヴァー達が駆けつけてくれました。今回は関西や長野からツアーを組んで池ゴスのために参上した愛すべき人達もいたりして、憂鬱な雨もこれから注がれるであろう Shower of Blessing(祝福の雨)の前には吹き飛ばされてしまうかも?そんな期待感に満ちていました。
まず、古いスタンダードな黒人霊歌「Every Time I Feel Spirits」で幕があけました。7月にTPWのアンドレ 牧師によってシェアされた軽快な2ビートのヴァージョンで、先月もワークショップで歌いましたね。
途中で挨拶タイムを挟み、会場はヒートアップしていきました。クラップの音が響き渡りまさにゴスペルフィーリングたっぷりのムードが充満。この東京のど真ん中の教会がアメリカのどこかの黒人教会のような空気に変わっていく瞬間がいつも大好きなんです。
そして、新曲「Break Every Chain」
Tasha Cobbsというシンガーの曲で今年のゴスペルチャートで大ヒットしている曲です。
萌はこうMCしました。「ゴスペルを歌っているときはいつも絶好調というわけではないのです。精神的に辛い時もあるし体調も悪いときもある。でもゴスペルを歌うと全てのマイナスな感情が変えられていく。心の鎖を断ち切ることができる。そしてそこに大きな愛や力が注がれる。」
そうです。ゴスペルを歌うということは全ての感情を吐き出し、受け止めてもらい、立ち上がっていく力を得ることなんです。だからどんな辛い状況の中でもゴスペルを歌うと、感謝と喜びで心が満たされていくのです。そうです、あなたを立ち止まらせている「心の鎖」をまさに断ち切ること。それかこの曲「Break Every Chain」なんです。
これが原曲です。
Tasha Cobbs/Break Every Chain
http://www.youtube.com/watch?v=9cgY_04jv7M
今年下半期の課題曲として歌い続けている「Moving Forward」を細かい音の確認をしながら、流れに乗って作り上げていきました。
ソロを歌う創生がこう語ってくれました。仕事や家庭など生活の上でのプレッシャーなどで凄く落ち込み、気分が後ろ向きになってしまうことがある。でもこの曲を覚えてYou Tubeなどに合わせて一人カラオケ状態で歌ったりしているうちに、この曲が実際の生活の中で働きかけてくる体験をしたそうです。朝起きて少しのパーセンテージでも、立ち上がって前へ進もうという気持ちがあればこちらのもの。後ろむきにならずにまっすぐ前に進めば良い!と確信できるようになったそうです。是非!みなさんもこの曲に込められた「Moving Forward」というメッセージを受け取って生活していけたらと思います。
そして、「More Like Him」この曲も7月にTPWのアンドレ牧師からシェアして頂いた曲です。この曲はアーバンメロウなムード漂う曲でとってもお洒落。例えるのならば夜の首都高レインボーブリッジ付近をドライブ中、カーステレオから流れるBGMといった感じでしょうか?(笑)
歌詞はひたすら「More Like Him」ジーザスのようになりたい!もっともっとなりたい!と連呼しているだけの曲です。でもそのひたすら連呼するというのがゴスペルの醍醐味!強く何度でも訴えるのです。そうすれば私達の心にその言葉が残るし、人の気持ちに刻み込まれるでしょ?
「Do you wanna be more like Jesus?!」美和さんの力強い掛け声を合図に最初から通して歌いました。会場全体が「More Like Him」を合言葉に力強く一致していきました。もうこの気持ちは止めることはできません!と言わんばかりにPraise Brakeの始まり、外は雨で傘をさしている方が多かったのですが、会場内では誰もが傘をささず Blessing Shower を浴び続けていました。
ハレルヤ!裕(ゆたか)です!
7月にTPWのアンドレ牧師とケンドリックが、池ゴスでワークショップをしてくれた事は以前もレポートしましたが、今回はそこからまた少し、彼らの事を記事にしてみたいと思います。
当日私は、彼らが宿泊していたホテルから教会までの送迎を担当しました。彼らは私の車に乗るのが大好きなんです。私のカーステレオから流れるオールドスクールのゴスペル音楽が彼らの琴線に触れるみたいなんですね。彼らは車の中で、Proffessor Earl HainesとAlex Bradfordの曲に合わせて歌ってくれました。それもかなり上手い!ちょっとした贅沢ですね。
Alex Bradford/Too Close To Heaven
https://www.youtube.com/watch?v=kDHSZogCl94
ゴスペルクラシックとして余りにも有名な曲です。アラバマ出身のシンガー。自分の息子を芸人にさせたいという母親に、様々な習い事を仕込まれた彼のステージや衣装などは、ゴスペル界の中では特異な存在であったが、この曲の大ヒットにより今でもゴスペル界のレジェンドとして語り継がれています。
Proffessor Earl Hines&The St.Paul Baptist Church Choir/How Sweet It Was
https://www.youtube.com/watch?v=T8a12J3JD54
クワイアとしてゴスペル音楽を初めて商業的に録音したのがこのEarl Hines教授の聖歌隊と言われています。聖なる教会での聖歌隊をレコードという商業ベースに乗せた功績は後に大きな影響を与えました。
ワークショップ後にTGIフライデーにてアンドレ牧師達も交えてスタッフで食事会。ゴスペル音楽について、日本での活動について、ソウルフードについて・・などかなり深い話しが聞けたのでいくつかご紹介いたしましょう。
一つ気になる質問を彼らに聞いてみました。それは、ゴスペルを歌っている多くの日本人が疑問に思い、アンドレ達に毎回聞くことだそうです。
ゴスペル音楽は、アメリカの黒人達が奴隷時代からの苦難や差別を乗り越えてきた歴史、そしてアフリカをルーツとする民族性などが合わさって生み出されたスタイル。その彼らのスタイルと全く同じゴスペル音楽を日本人は好み、彼らと同じように歌っている。通ってきた歴史も違うし民族性も文化も違う日本人がアフロ・アメリカンのゴスペルと同じスタイルを好んで歌っているのは不思議で違和感が無いのですか?こんな質問を投げかけてみました。ジェロという演歌を歌う黒人シンガーがいましたが、ジェロと同じように少し面白がられて見られてはいないかな?という疑問があったのです。
この質問に関してアンドレ達は「奴隷や差別を経験しなくてもどの国の人にも大変なことはあるし、神様を求める気持ちは一緒だ」そして、「ブラックゴスペルを非常に上手く歌うシンガーやクワイアも日本では増えてきている」と言っていました。
以前、アイルランドやヨーロッパの人達のクワイアが、彼らにブラックゴスペルのスタイルで素晴らしい賛美(神を讃え歌う事)を聞かせてくれた話しなどを例に出し、「賛美はスタイルの問題ではなくスピリッツの問題である」と教えてもらいました。
彼らはブラックゴスペルのスタイルで歌う日本人を奇異な目で見ることなく、むしろ自分達と同じスタイルで賛美し、求める、日本人のゴスペルに大きな感動を覚えているという話です。
それはそうですね!スタイルなんて関係ない!自分達の好きなスタイルでただ叫べば良いんだな。目からうろこが落ちた気がしました。ありがとうアンドレさん!
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。夏休みも終わり、花火大会もプールも来年までのお楽しみ。秋の風も吹き涼しくなり始めましたね。そんなセンチメンタルセプテンバーですが、池ゴスは一年中どんな時でも明るく、楽しく、激しく盛り上がっております。
今回も常連さん、新規のお客さんも含めてたくさんのゴスペルラヴァーのみなさんに集まっていただき大変ありがたいことです。ブログを読んで興味を持ったという方もいらっしゃったようで、とても嬉しかったのでこの場でもお礼を申し上げておきます!!
Praise&Worshipはもうお馴染みになってきた「Old Gospel Medley」からスタート。古くから黒人達の間で歌い継がれている定番曲のメドレーです。日本人で言えば「夕焼け小焼けの赤トンボ」のように、彼らにとっては誰もが知っている曲です。黒人達が大切に歌ってきたこうした曲を、私達が愛しレパトリーに取り入れていくというのは、黒人の歴史から生まれたゴスペルを理解していくう上でとても大切なことなんだな、といつも思っています。
そして「Mighty God」。今回からギターに佐藤主一さんが参加。ファンキーなギターを挨拶代わりに聞かせてくれました。奴隷時代から歌われている「Old Gospel Medley」から現代ゴスペルの「Mighty God」と続く流れはユニークですが、決して違和感なく会場のムードを盛り上げていきました。
ワークショップは7月にTPWのアンドレ牧師からシェアしてもらった「Every Time I Feel The Spirits」を時間をかけて取り組みました。この曲も古くから歌われている有名な黒人霊歌として知られています。アンドレ牧師は、これぞゴスペルといった2ビートの軽快なアレンジのヴァージョンを教えてくれました。
各パートそれぞれユニークなフレーズを持っていてタイミングなどを合わせるのに苦戦はしましたが、最後には3声が上手く重なり完成しました!
今回はシンガーズのゆきかさんがリードを取り曲を引っ張っていきました。オールドスクールな曲の雰囲気もありまるで、目をつぶれば南部の黒人教会にいるかのようでした。この曲は来月からP&Wとして歌い続けていく予定です。
そして、その熱さを引っ張っていくようにPraise Breakの始まり、でも途中でセーブして一端、中断しました。そう、Praise Breakという文化が無い日本のゴスペル音楽。池ゴスで体験して驚いたり戸惑ってしまう方もいらっしゃるのではないかという心配もあり、少し解説が必要ではないか?ということで急遽私が説明することになりました。
奴隷時代に行われていた「リング」「シャウト」を説明し、現在の黒人教会の熱狂的なスタイルはそこにルーツがあることを映画「Hallelujah」の1シーンを紹介しながら解説させていただきました。
そして、過酷な差別や苦しみを酒に溺れることや、暴力や愚痴を言うことではなく、神様に向かって歌い踊り叫ぶことで発散させていった黒人達の素晴らしい文化を、私達日本人が受け継いでも良いのでは?と呼びかけさせていただきました。
Praise Breakに関しては以前のBLOGを参考にしてください。
美和さんは語る。初めて黒人教会に行ったときPraise Breakが始り、みんな泣き、あるいは倒れ、叫び、踊るという光景を目撃し、とても衝撃的だったそうです。
ある時、日本の教会で「そんな大きな声で叫ばなくても神様は聞いてくれるよ。」と言われたことがあるそうです。でも子供みたいに大きな声で「聞いてよ!」と叫んで泣けば受け止めてもらえるでしょ?と話されました。
そして日本初のPraise Breakのワークショップ。曲はKurt Karr Singersの「Gimme some room so I can thank Him」。
最後に前回に引き続き「Moving Forward」を簡単にワークショップ。シンガーズの創生は今回、喉の調子が悪く参加も危ぶまれたほどでありましたが、無事に体調も守られて素晴らしいソロを聞かせてくれました。
今回はとても盛り沢山の池ゴスでした。来月もスタッフ一同、皆さんのご来場を楽しみにお待ちしております。叫び、踊り、泣きに来てください!
こんにちは!シンガーズのモエです。
池ゴスではスタート以来、毎度楽しんでソプラノを歌わせていただいておりますが、HPではブログ記事という形で、池ゴスに関連したゴスペルの魅力をお伝えしております!
さて今回は、最近池ゴスで何度か登場している曲”Mighty God”のオリジナル・シンガー、Martha Munizziについてご紹介したいと思います。
“I thought she was black!” (彼女、黒人かと思ったわよ!)
と、リーダー美和ちゃんの「ブラック」の知り合いが言ったとか言わないとか。
私も初めて彼女の声を聞いた時はそう思いました、マーサのこと。
はじめは、この名字をなんて読むのかしらと思いましたよね。(そこ?)
カタカナにすると「マーサ・ミューニッジ」なんて表記されてますのでそれが日本語では正解のようです。
マーサの曲は、日本でもゴスペラーにはおなじみのものがたくさん!
“Sing”、”Because of Who You Are”、”Glorious”…
はぁ~ざっと挙げただけで名曲ぞろいっ!
黒人かと「思った」と言う通り、彼女はご覧の通り白人女性。
フロリダでクリスチャンの音楽一家に生まれ8歳でパフォーマンスを始めて以来、家族でいろいろなところを音楽で旅しゴスペルを伝えて回った幼少期だったそうです。
調べている中で、彼女を紹介する文章にこんな一文を見つけました。
Munizzi is pioneering cross-cultural worship music that not only connects with both black and white Christian congregations but also reaches the masses.
「ミューニッジは、ただ黒人と白人の会衆を繋げただけではなく、大衆にも届く【文化を超えた】ワーシップ音楽(ゴスペルのような教会で演奏する、神様をたたえる音楽のことですね)の先駆けだ」
彼女は白人でありながら、「黒人のもの」とされがちなゴスペルのフィールドで、
その黒人たちに認められ、受け入れられ、また刺激し合い、
新しいゴスペル音楽の在り方とカタチを築いた、
まさにパイオニア的役割を果たしてきた人物なのです。
そしてこうして、現に黒人でも白人でもない、私たち日本人のところまで届き、
日本人を「フゥーーー!イェーーーイっ!」と言わせているのです。
彼女の音楽はまさしく人種がどうたらというレベルを超えて、パワフル!ド迫力!ファンキー!
ということで、自他共に認めるMarthaの大ファン、
池ゴスバンド・ドラムの我らが下久保先生に、彼女の魅力をお伺いしたところ、
「まっすぐ芯が1本通ってる感じ?そこに真の強さが見えるというか、
でもマーサの力だけじゃない感じというか・・・まぁ一回聴いてDVD見てみろー!」
ちなみに下久保先生の一番のおすすめアルバムは「ぜんぶ!」だそうですが、
最初なら”The Best Is Yet to Come”が聴きやすくて楽しいんじゃないかしらとのこと。
もしMarthaのゴスペルをじっくり聴いたことない方がいたら、これを機にちぇけら! 私もまた聴いてみよー!!
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。私はいつもパワーポイントなど色々な係を担当していますが、 HP新設にあたり、ブログの方でも池ゴスの様子や、色々マニアックなゴスペルトークを皆さんにシェアさせて いただきたいと思います。
うだるような暑さの真夏のど真ん中!8月の池ゴスも熱気ムンムンのゴスペル温泉にどっぷり浸かりに多くのゴスペルラヴァー達が中央福音教会に集まってきました。
そう!ここはゴスペルのど真ん中!夏バテなんて気にしない!うちわ片手にハレルヤ!とゴスペル夏祭りの始まりといった雰囲気でしたね!遠く長崎からも来られた方がいてなんとも嬉しい限りでした。
Praise&Worshipはお馴染みの「Old Gospel Medley」。黒人達の間で古くから歌われている「This Little Light Of Mine」「Jesus On The Mainline」「I’ll Fly Away」のメドレー。途中、周囲の人と挨拶タイム。初めて会う人や久しぶりに会う人、握手して声を掛け合う愛に満ちた時間。日本人には苦手なスキンシップかもしれませんが、こうして無事に来られたこと、そして出会えたことは決して偶然ではないと思うのです。だからここに集まった人達とその喜びと感謝を共有したいなといつも思っています。
そしてファンキーな「Mighty God」。もうじっとなんかしていられないですね。今回からバンドメンバーに滝元風喜さんが参加。各方面で活躍されているプロのベーシストで今回もバンドと息がぴったし合っていて特にうねるベースラインはブラックなムードを漂わせていました。
今回のワークショップは6月に藤波慎也さんによってシェアされた「Moving Forward」。Israel HoughtonやHezekiah Walkerでもお馴染みの名曲です。発音やリズムなどゆっくりと念入りに進められていきました。ソロパートをシンガーズの創生と千洋が交互に歌う。時には会衆へそして自分自身に語りかけるような純粋な気持ちが多くの人の心に届いていました。
「私は前に進む。後戻りはしない!」凄い歌詞ですね。宣言してしまっているんです。そして「古いものは過ぎ去り新しくされる。」と信じるんです。
丁寧に曲は仕上がっていく!そして頭から力強いポシティヴな宣言を大声で歌う。会場のどこにもネガティヴな感情は存在しない。まさに出来あがっている状態だ。「前に進む!」この宣言は曲の終りに疾走していく!高速の2ビートを刻むドラムの音が駆け抜ける!Praise Breakの始まりだ。叫び!踊り!飛び跳ねる!まるで映画「ブルースブラザーズ」の黒人教会のシーン
「Blues Brothers」の教会のシーン。↓
http://www.youtube.com/watch?v=JCCd5Qh3OtQ
Praise Breakの嵐が過ぎ去った後に、美和さんが10代の頃引きこもり自殺未遂、夜の街に繰り出し荒れすさんだ生活を送っていた時期もあったことなどを語られました。
しかし、ゴスペルに出会い黒人教会に行くようになり、そこで自身の辛い過去や人に知られたくない心の汚い部分も含めて、全てを吐き出すことが許され、その感情を全て受け止めて、そのままの自分を認めてくれる存在に出会った時に、心が解放されて希望の道へと前進していくことができた。その体験をお話してくれました。そして魂の解放の場として存在する黒人教会のスタイルが日本でも根付いても良いと話されました。
多くの人が辛い体験、傷つけられたこと、また傷つけてしまったこと、トラウマなどのせいで希望を失い前へ進めなくなっている。でもゴスペルにはそれらを全て受け止め癒してくれるパワーがある。そう古いものは過ぎ去り新しくされ、決して後ろを振り返らず前へ進むためのエネルギーをゴスペルは与えてくれるのです。
そして、そのことを思うと叫ばずには入れらない!「When I Think About The Lord」そんな思いが込められた曲で真夏の「ゴスペル祭り」は幕を閉じました。そうです。叫べばよいのです!ハレルヤ!と叫んでみてください!あなたの心の中に一筋の光が差し込むはずですから。それがゴスペルです!