Hallelujah! 美和です。
今週末7日土曜日は池ゴスです!始めての方は無料ですので、どんどんお友達を誘って、是非いらしてくださいね。お待ちしています♪
今回のワークショップは、先月に引き続き「Moving Forward」、そしてこの前のブログで裕が解説してくれたPraise Break にかけて、現代の最新Praise Break、Kurt Carr のアルバムから「Gimme Some Room So I Can Thank Him」ワークショップします。
それに加え、7月にアンドレ&ケンドリックがワークショップしてくれたPrayer Spiritual Medley から「Every Time I feel The Spirit」をワークショップしますので、盛りだくさん、お楽しみに!
「Every Time I feel The Spirit」の歌詞は過去のブログに載せてありますのでチェックしてみてくださいね。
さて、この曲は私も長い間知っていてよく歌う曲ですが、多くの黒人霊歌のほとんどがそうであるように、この曲も作者は不詳です。なので、改めてちょっと調べてみようかなぁと思いググってみたら、なんとNat King Coleのアルバム「Every Time I feel The Spirit」がwikiで出てきました。
Nat King Coleは、とても有名なジャズシンガーの一人で、私も大好きなシンガーです。特に、ベタなのですが彼の代表曲の一つ「Smile」は落ち込んだ時に聞くとスマイル、本当に笑顔にさせてくれる曲です。知っている人も多いと思いますが、この曲はチャップリンが作曲した曲ですね。映画「モダンタイムス」は今でもビデオテープで持っていて(古い!)何度も何度も観て、笑い、泣きました。
話は脱線しましたが、なので今回はwikiから少し抜粋してこのアルバムを紹介してみたいと思います。
私はこのレコードを持っているので、今レコードラックから引っぱり出し聴きながらこの記事を書いています♪
このアルバムは、1959年にGordon Jenkins のアレンジによって作成されました。
バックで歌っているのは、シカゴ、イリノイ州にあるFirst Church of Deliverance(教会)の聖歌隊
によるものです(この教会はまだ現在もあります)
アルバムの曲はすべて黒人霊歌で、他には「Oh Mary Don’t You Weep」「Go Down Moses」「Ain’t Gonna Study war no more」等、おなじみの黒人霊歌が収録されています。音は古いサウンドですが、本当、いいですね。しみじみ。バックの聖歌隊がちょっとクラシックな発声ですが、やはりアレンジはどっからどう聴いてもゴスペルです。これだから古いゴスペルはたまりません。オルガンもリズミカルに刻んでいます。
このアルバムは1966年にキャピトルレコードから再版されましたが、タイトルが「Nat King Cole Sings Hyms and Spirituals」と変えられ、1951〜1961年にNelson Riddleによってアレンジされた何曲かがボーナストラックとして追加されています。
私はこちらのアルバムは持っていませんので、これを機会に探して聴いてみようと思います。
そのアルバムがこちら。
ジャケットとしては、断然、前作の方が個人的に好きだなぁ。
レコードは、その音の古さ、倍音、だけではなく、やっぱりジャケットのインパクトが大きく、音楽に合わせて作られたデザイン、写真、絵等も通して、総合的に聴く者への音楽に対する期待感と価値を上げてくれる、そんな感じがします。
と言うわけで、今回はNat King Coleのゴスペルアルバムの紹介でした。
では、土曜日にお待ちしています。
一緒にゴスペル歌いましょう!
美和
ハレルヤ!池ゴススタッフの裕(ゆたか)です。みなさん!厳しい残暑の真っただ中ですが、いかがお過ごしですか?私もやり残した夏休みの宿題のごとく、ユニークなゴスペル用語について解説させていただきたいと思います。
池ゴスでワークショップが盛り上がり、感動と興奮がクライマックスに達してきた時に、突如高速の2ビートを刻むドラム音が疾走しもう誰も私達を止めることはできませんよ!と言わんばかりに、叫び踊るという光景を体験された方は多いのではないでしょうか?とても驚かれたのではないか?と心境を察します。(笑)
実はこれは「Praise Break」という黒人教会やゴスペルで古くから行われている伝統芸能のようなものなのです。
奴隷時代に生きた黒人達は、生きる希望をも見いだせないような過酷な条件下で働かされ、絶望的な毎日を余儀なくされました。ただ夜集まり、奴隷主である白人に連れて行かれた教会で覚えた讃美歌や、アフリカから伝わる労働歌を歌い踊る時だけが魂の休まる唯一の時間だったのです。彼らは輪になって歌い、そこに独特のステップや振り付けを伴って踊りました。故郷であるアフリカで行っていたように熱狂的に歌いダンスしました。その高揚感の中で押さえつけた感情を吐き出し!叫んだ!これは「リング」とか「シャウト」と呼ばれる奴隷時代に行われたある種の宗教儀式でした。1928年にオール黒人キャストで作られた記念的映画「Hallelujah」の中でこの「リング」「シャウト」の光景を見ることができますので参考にしてください。 映画「Hallelujah」より(1:40以降チェック!)
http://www.youtube.com/watch?v=Sb96yAHr6oM
黒人達にとって、過酷な差別と苦しみの生活の中で、感情を吐き出せるたった一つの場所が教会の中でした。彼らは教会の中で自由に叫び踊り泣き、時には倒れるまで歌い、心のうめきを吐き出しました。そこには奴隷時代から続くあの「リング」「シャウト」の熱狂が受け継がれていました。そう、「Praise Break」とは現在の黒人教会で行われる「リング」「シャウト」のようなものなのです。
そうした黒人達の歴史が刻まれている「Praise Break」を、何故、日本人の私達がやる必要があるの?黒人の真似しなくても良いのでは?そんな疑問が湧いてくるかもしれません。でも、私達の生活の中にだって辛いことや悲しいことやたくさんの逆境があります。どこかで吐き出したいし、解消したい。ならば、黒人達が行っていたやり方から学んだ私達の「Praise Break」があっても良いではないですか?私達も激しく熱狂的にゴスペルを歌い、リミッターを振り切るかのように踊っても良いのではないのですか?そのことを保証するかのように池ゴスで巻き起こったPraise BreakのYou Tubeの動画には黒人達を始め世界中からアクセスされ驚きと感動の声が寄せられています。ゴスペルに人種も国境も存在しないのですね。
池ゴスでのPraise Break
http://www.youtube.com/watch?v=dLn9WReh8lY&list=PL59E5F58A9EF3A94E
黒人教会では結婚式でもPraise Breakしてしまうのですね。
http://www.youtube.com/watch?v=JRnUOenbAhk
「Total Praise」で有名なRichard Smallwoodのコンサートでも。
http://www.youtube.com/watch?v=jYPTLDlfkOI
黒人教会での礼拝の中で牧師の説教に導かれてPraise Break
こんにちは!シンガーズのモエです。
池ゴスではスタート以来、毎度楽しんでソプラノを歌わせていただいておりますが、HPではブログ記事という形で、池ゴスに関連したゴスペルの魅力をお伝えしております!
さて今回は、最近池ゴスで何度か登場している曲”Mighty God”のオリジナル・シンガー、Martha Munizziについてご紹介したいと思います。
“I thought she was black!” (彼女、黒人かと思ったわよ!)
と、リーダー美和ちゃんの「ブラック」の知り合いが言ったとか言わないとか。
私も初めて彼女の声を聞いた時はそう思いました、マーサのこと。
はじめは、この名字をなんて読むのかしらと思いましたよね。(そこ?)
カタカナにすると「マーサ・ミューニッジ」なんて表記されてますのでそれが日本語では正解のようです。
マーサの曲は、日本でもゴスペラーにはおなじみのものがたくさん!
“Sing”、”Because of Who You Are”、”Glorious”…
はぁ~ざっと挙げただけで名曲ぞろいっ!
黒人かと「思った」と言う通り、彼女はご覧の通り白人女性。
フロリダでクリスチャンの音楽一家に生まれ8歳でパフォーマンスを始めて以来、家族でいろいろなところを音楽で旅しゴスペルを伝えて回った幼少期だったそうです。
調べている中で、彼女を紹介する文章にこんな一文を見つけました。
Munizzi is pioneering cross-cultural worship music that not only connects with both black and white Christian congregations but also reaches the masses.
「ミューニッジは、ただ黒人と白人の会衆を繋げただけではなく、大衆にも届く【文化を超えた】ワーシップ音楽(ゴスペルのような教会で演奏する、神様をたたえる音楽のことですね)の先駆けだ」
彼女は白人でありながら、「黒人のもの」とされがちなゴスペルのフィールドで、
その黒人たちに認められ、受け入れられ、また刺激し合い、
新しいゴスペル音楽の在り方とカタチを築いた、
まさにパイオニア的役割を果たしてきた人物なのです。
そしてこうして、現に黒人でも白人でもない、私たち日本人のところまで届き、
日本人を「フゥーーー!イェーーーイっ!」と言わせているのです。
彼女の音楽はまさしく人種がどうたらというレベルを超えて、パワフル!ド迫力!ファンキー!
ということで、自他共に認めるMarthaの大ファン、
池ゴスバンド・ドラムの我らが下久保先生に、彼女の魅力をお伺いしたところ、
「まっすぐ芯が1本通ってる感じ?そこに真の強さが見えるというか、
でもマーサの力だけじゃない感じというか・・・まぁ一回聴いてDVD見てみろー!」
ちなみに下久保先生の一番のおすすめアルバムは「ぜんぶ!」だそうですが、
最初なら”The Best Is Yet to Come”が聴きやすくて楽しいんじゃないかしらとのこと。
もしMarthaのゴスペルをじっくり聴いたことない方がいたら、これを機にちぇけら! 私もまた聴いてみよー!!