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BLOG - 曲


ハレルヤ!裕(ゆたか)です!すっかり寒くなりクリスマスが近づいて来ましたね!

この時期は、あちこちで開催されるクリスマスコンサートなどで大好きなゴスペルを歌い、感謝と喜びを叫ぶことが一番大好きです。クリスマスはやっぱりゴスペルだ!まぁ一年中いつでもどこでもゴスペル大好き!なのですが・・・。

 

 

今回はクリスマスの季節、全国1億5千万のゴスペルラヴァー達のためにとっておきのゴスペルを紹介しましょう。厳しい寒さが続いていますが、心も体も温めていただければと思います。

 

 

mahalia-jackson  Mahelia Jacksonというシンガーをご存じでしょうか?一昔はロックと言えばThe Beatles、演歌と言えば北島三郎、ゴスペルと言えばMahelia Jackson、と言われるぐらい彼女はゴスペルの代名詞的存在でした。今回はその彼女が残したクリスマスアルバムを紹介させていただきます。

1911年にニューオリンズで生まれたMahelia Jackson。ジャズなどの音楽に影響を受けて育ちましたが、ゴスペルシンガーの道を選び生涯を捧げました。そして「Move On Up A Little Higher」などのミリオンセラーを生み出し、その知名度を絶対的なものにしました。

 

 

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またニューポートジャズフェスティヴァルでの圧倒的なステージは、映画「真夏の夜のジャズ」として上映され、ブラックゴスペルが無縁であった白人社会にもゴスペルを認知させ、彼女は世界的なゴスペルシンガーとなりました。

 

 

 

 

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公民権運動ではキング牧師の演説で有名になったワシントン大行進で熱唱し、アフロアメリカンのシンボル的存在ともなったのです。

 

 

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「ゴスペルの女王」として世界中で親しまれたMahelia Jacksonでしたが、来日公演を果たした翌年の1971年に病に倒れ天に召されました。今でもその聞く者を包みこむような大陸的な歌声と、ゴスペルに捧げた生き様は「ゴスペルの女王」の称号とともに語り継がれています。

 

Mahelia Jackson/Move On Up A Little Higher

http://www.youtube.com/watch?v=06gAdro-62E

 

 

 

MAHELIA  そんな偉大なる「ゴスペルの女王」Mahelia Jacksonの魅力がたっぷり味わえる1962年のクリスマスアルバムを紹介したいと思います。数枚のクリスマスアルバムを録音しているのですが、これは2枚目のアルバム「Silent Night」です。クリスマスの定番曲がいくつか収録されていますが、このアルバムに収録されている「Silent Night」(きよしこの夜)がとにかく凄い!私はこれを聞くたびにその迫力とスピリチュアルな世界に卒倒しそうになります。

 

この「Silent Night」にはあるエピソードがあります。このアルバムがリリースされる前にシングル盤でこの曲が先行発売されました。ある不治の病にかかり両足の自由が奪われてしまった青年が、この「Silent Night」のシングル盤を聞き感動して涙が止まらなくなり、ふと天を見上げたところ、その病が癒され再び歩けるようになった、と言うのです。その翌日、その青年は彼女のコンサートにそのお礼を言いに行ったという話が残されています。そのエピソードの真偽は不明ですが、彼女の「Silent Night」にはそのぐらいの説得力と聞く者の心を鷲掴みにする力があります。

 

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例え東京のド真ん中であろうと、常夏のハワイにいようと、彼女が「Silent Night〜 Holy Night〜」と歌いだすのを聞けば、救い主イエス・キリストが生まれたベツレヘムの聖なる夜へと連れていかれる。まさに「魂の叫び」なんです。

 

 

 

 

 

是非!この歌声に耳を傾けてください。美しく綺麗なメロディだけでない、魂から歌う「Silent Night」を。そして「ゴスペルの女王」Mahelia Jacksonというシンガーに興味を持ってほしいです。

 

 

Mahelia Jackson/Silent Night

http://www.youtube.com/watch?v=NUt4MBMfPvU

 

 

Mahelia Jacksonのクリスマスアルバムを原盤LPで入手するのは大変だと思います。「Silent Night」も収録されたCDが発売されているので関心がある方は是非!ご購入ください。

http://www.amazon.co.jp/Christmas-Mahalia-Jackson/dp/B000084ISH/ref=sr_1_156?ie=UTF8&qid=1385463790&sr=8-156&keywords=mahalia+jackson

 

 

 

2013年10月28日 CATEGORY:動画, , 裏話

秋の夜長に Pilgrim Travelers

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ハレルヤ!池ゴススタッフの裕です!あっという間に秋も深まってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか?今週末は池ゴスです!先月からの曲を引き続き歌っていく予定なので、皆さんふるって参加してくださいね。

さて、食欲の秋、読書の秋と色々楽しむ季節ですね。今回は学問の秋ということで、今週末の予告も兼ねて、少しの間ですがちょっと堅苦しいゴスペル講座にお付き合いいただければと思います。

 

 

7月の池ゴスでTPWのアンドレ牧師からシェアして頂き、最近の池ゴスの課題曲として取り上げられている「Every Time I Feel The Spirits」いわゆる有名な黒人霊歌で古今東西、多くのゴスペルシンガー達に歌われ続けてきたスタンダードです。黒人ゴスペルコミュニティの中ではもちろん誰もが知っていて歌ったことがある、いわば主食のような存在の曲です。

無数にアレンジされている「Every Time I Feel The Spirits」ですが、私が一番おすすめしたいのが名門カルテットPilgrim Travelers(ピリグリムトラベラーズ)のヴァージョンです。

日本のゴスペルクワイアで歌っている人達には、恐らく馴染みの無いゴスペルカルテットの世界でありますが、1960年代以前のゴスペルはカルテットスタイルが主流であり、Five Blind Boys Of Mississippi、Swan Silvertones、Soul Stirrers、Bells Of Joyといったグループが各地で人気を博し、教会礼拝の激しさをそのまま取り入れた熱狂的なライブで人々を魅了していました。多くのソウルミュージックのシンガー達がカルテットグループ出身であることも起因してか、日本のブラックミュージック愛好家にはカルテットスタイルのゴスペルのファンが多く存在しています。今回、紹介するPilgrim Travelersもカルテットファンからは絶対的な支持を獲得している名門グループです!

 

 

images  1936年にテキサス州ヒューストンのプリーザント・グローブ・バプティスト教会に通う若者たちが結成したグループで、後にSam Cookeも加入することで有名なR.H.HarrisのSoul Stirrersの影響を受けながらキャリアをスタートさせました。1947年にはロサンゼルスへと拠点を移し、名門スペシャリティで録音し最盛期を迎えます。また、この時期に彼らの代名詞的な曲「Mother Bowed」をヒットさせます。

 

Pilgeim Travelers/Mother Bowed

http://www.youtube.com/watch?v=AJUxOQhb3iA

 

苦しみや悲しみを恐る恐る神様に打ち明け、最後は抑えきれずうめきに変わっていく。地味な曲で最近のゴスペルファンにはとっつきずらいかもしれないですが、まさにこれこそカルテットゴスペルの真骨頂と!!叫びたくなる不朽の名曲です。

このPilgrim Travelersの「Every Time I Feel The Spirits」を聞いてみてください!典型的なシャッフルビートのシンプルなアレンジがたまりません。こんな極上のゴスペルを聞いていると私もカルテットを結成したくなります。誰かやりませんか?みんなでスーツ着こんでビシっとステージに立ちたい!

 

Pilgrim Travelers/Every Time I Feel The Spirits

http://www.youtube.com/watch?v=Flw0oF7OMLA

 

マニア向けの補足をしておくと、このPilgrim Travelersからは後のSam CookeのマネージャーとなるJ.W.Alexanderや、ソウルミュージックのシンガーとして成功するLou Rawlsが在籍していました。こうしてゴスペルカルテットで経験を積んだ多くのシンガー達が、ソウルミュージックなどのポピュラー音楽の世界へと踊りでていきました。現在も子供の頃から教会で歌っていたようなシンガーがR&Bの世界でデビューしていくという図式があります。教会とゴスペルはいつの時代もブラックミュージックの源泉なのです。

マニアックなゴスペル講座いかがでしたか?私は少しでもゴスペルの歌い手さんたちがゴスペルの歴史や色々なシンガー達に親しむきっかけを作れればと思っています。いつでもお声をかけてください!

 

 

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「Mother Bowed」で少し重くなってしまった方もいらっしゃると思われますので、Pilgrim Travelers出身のソウルシンガー、Lou Rawlsの華やかな世界を食後のデザートにどうぞ。

Lou Rawls/You’ll Never Find Another Love Like Mine

http://www.youtube.com/watch?v=d2ijL2tljdI

 

 

 

今回、ご紹介させていただいたPilgrim TravelersのCDはこちらから購入できます!

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http://www.amazon.co.jp/Walking-Rhythm-Pilgrim-Travelers/dp/B000000QN4/ref=sr_1_43?ie=UTF8&qid=1382954149&sr=8-43&keywords=PILGRIM+TRAVELERS

 

それでは、池ゴスでお会いしましょう!

 

uma   ハレルヤ!池ゴススタッフ裕です!もう秋ですね!

10月の池ゴスには、朝から大雨にも関わらず多くのゴスペルラヴァー達が駆けつけてくれました。今回は関西や長野からツアーを組んで池ゴスのために参上した愛すべき人達もいたりして、憂鬱な雨もこれから注がれるであろう Shower of Blessing(祝福の雨)の前には吹き飛ばされてしまうかも?そんな期待感に満ちていました。

 

 

まず、古いスタンダードな黒人霊歌「Every Time I Feel Spirits」で幕があけました。7月にTPWのアンドレ 牧師によってシェアされた軽快な2ビートのヴァージョンで、先月もワークショップで歌いましたね。

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途中で挨拶タイムを挟み、会場はヒートアップしていきました。クラップの音が響き渡りまさにゴスペルフィーリングたっぷりのムードが充満。この東京のど真ん中の教会がアメリカのどこかの黒人教会のような空気に変わっていく瞬間がいつも大好きなんです。

 

 

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そして、新曲「Break Every Chain」

Tasha Cobbsというシンガーの曲で今年のゴスペルチャートで大ヒットしている曲です。

萌はこうMCしました。「ゴスペルを歌っているときはいつも絶好調というわけではないのです。精神的に辛い時もあるし体調も悪いときもある。でもゴスペルを歌うと全てのマイナスな感情が変えられていく。心の鎖を断ち切ることができる。そしてそこに大きな愛や力が注がれる。」

そうです。ゴスペルを歌うということは全ての感情を吐き出し、受け止めてもらい、立ち上がっていく力を得ることなんです。だからどんな辛い状況の中でもゴスペルを歌うと、感謝と喜びで心が満たされていくのです。そうです、あなたを立ち止まらせている「心の鎖」をまさに断ち切ること。それかこの曲「Break Every Chain」なんです。

 

 

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これが原曲です。

Tasha Cobbs/Break Every Chain

http://www.youtube.com/watch?v=9cgY_04jv7M

 

 

 

 

 

 

 

sousei 今年下半期の課題曲として歌い続けている「Moving Forward」を細かい音の確認をしながら、流れに乗って作り上げていきました。

ソロを歌う創生がこう語ってくれました。仕事や家庭など生活の上でのプレッシャーなどで凄く落ち込み、気分が後ろ向きになってしまうことがある。でもこの曲を覚えてYou Tubeなどに合わせて一人カラオケ状態で歌ったりしているうちに、この曲が実際の生活の中で働きかけてくる体験をしたそうです。朝起きて少しのパーセンテージでも、立ち上がって前へ進もうという気持ちがあればこちらのもの。後ろむきにならずにまっすぐ前に進めば良い!と確信できるようになったそうです。是非!みなさんもこの曲に込められた「Moving Forward」というメッセージを受け取って生活していけたらと思います。

 

 

レインボー そして、「More Like Him」この曲も7月にTPWのアンドレ牧師からシェアして頂いた曲です。この曲はアーバンメロウなムード漂う曲でとってもお洒落。例えるのならば夜の首都高レインボーブリッジ付近をドライブ中、カーステレオから流れるBGMといった感じでしょうか?(笑)

歌詞はひたすら「More Like Him」ジーザスのようになりたい!もっともっとなりたい!と連呼しているだけの曲です。でもそのひたすら連呼するというのがゴスペルの醍醐味!強く何度でも訴えるのです。そうすれば私達の心にその言葉が残るし、人の気持ちに刻み込まれるでしょ?

 

 

 

miwa 「Do you wanna be more like Jesus?!」美和さんの力強い掛け声を合図に最初から通して歌いました。会場全体が「More Like Him」を合言葉に力強く一致していきました。もうこの気持ちは止めることはできません!と言わんばかりにPraise Brakeの始まり、外は雨で傘をさしている方が多かったのですが、会場内では誰もが傘をささず Blessing Shower を浴び続けていました。

 

Hallelujah! 秋晴れの爽やかな今日、皆さんいかがお過ごしですか?美和です。

 

読書の秋、食欲の秋、ファッションの秋、芸術の秋・・・。夏の暑さから一転して朝晩などはかなり涼しくなり、季節だけではなく何か自分もチェンジしたい。夏大好きの私には、真夏の海が忘れられない今日この頃ですが、やはり、秋は心なしか変化を求める気持ちになりますね。秋は人の物心をかき立てます。そんな新しい季節を迎えようとしているあなたに、ゴスペルの秋!をおすすめします!

 

 

今週土曜日に迫りました池ゴスの予告です。

今年後半の課題曲Moving Forward、先月から引き続きEvery Time I Feel The Spiritsを歌っていきますが、季節だけではなく曲も一新と言う事で、ワークショップ新曲に、やはりこれもアンドレ達が紹介してくれてブログでも歌詞をあげてあるMore Like Himを歌います。とってもかっこいい曲です。

 

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この秋、超かっこいいMy Hero, Jesus のように、I wanna be more like Him! をテーマに、チェンジしていきたなぁ。

右のCDジャケットはMore Like Him が入っているアルバムです。iTunesで購入できます。

ちなみに、写真の男性は作者のRobert Bennixさんではありません。

 

クワイアで歌っている動画を見つけました。キッズかユースのクワイアのようですね。迫力があります!

http://www.youtube.com/watch?v=jsh4vIxIFT0

 

 

 

Praise & WorshipではBreak Every Chainを加えていきます。

http://www.youtube.com/watch?v=6vjlpg9i2Bg&feature=youtu.be

 

きっと、今回もあっという間の熱い2時間となりそうです。

一緒にゴスペルの秋を堪能しましょう!土曜日、お待ちしています♪

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ハレルヤ!裕(ゆたか)です!dj

7月にTPWのアンドレ牧師とケンドリックが、池ゴスでワークショップをしてくれた事は以前もレポートしましたが、今回はそこからまた少し、彼らの事を記事にしてみたいと思います。

 

当日私は、彼らが宿泊していたホテルから教会までの送迎を担当しました。彼らは私の車に乗るのが大好きなんです。私のカーステレオから流れるオールドスクールのゴスペル音楽が彼らの琴線に触れるみたいなんですね。彼らは車の中で、Proffessor Earl HainesとAlex Bradfordの曲に合わせて歌ってくれました。それもかなり上手い!ちょっとした贅沢ですね。

 

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Alex Bradford/Too Close To Heaven

https://www.youtube.com/watch?v=kDHSZogCl94

ゴスペルクラシックとして余りにも有名な曲です。アラバマ出身のシンガー。自分の息子を芸人にさせたいという母親に、様々な習い事を仕込まれた彼のステージや衣装などは、ゴスペル界の中では特異な存在であったが、この曲の大ヒットにより今でもゴスペル界のレジェンドとして語り継がれています。

 

 

EARLProffessor Earl Hines&The St.Paul Baptist Church Choir/How Sweet It Was

https://www.youtube.com/watch?v=T8a12J3JD54

クワイアとしてゴスペル音楽を初めて商業的に録音したのがこのEarl Hines教授の聖歌隊と言われています。聖なる教会での聖歌隊をレコードという商業ベースに乗せた功績は後に大きな影響を与えました。

 

 

ワークショップ後にTGIフライデーにてアンドレ牧師達も交えてスタッフで食事会。ゴスペル音楽について、日本での活動について、ソウルフードについて・・などかなり深い話しが聞けたのでいくつかご紹介いたしましょう。

 

一つ気になる質問を彼らに聞いてみました。それは、ゴスペルを歌っている多くの日本人が疑問に思い、アンドレ達に毎回聞くことだそうです。

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ゴスペル音楽は、アメリカの黒人達が奴隷時代からの苦難や差別を乗り越えてきた歴史、そしてアフリカをルーツとする民族性などが合わさって生み出されたスタイル。その彼らのスタイルと全く同じゴスペル音楽を日本人は好み、彼らと同じように歌っている。通ってきた歴史も違うし民族性も文化も違う日本人がアフロ・アメリカンのゴスペルと同じスタイルを好んで歌っているのは不思議で違和感が無いのですか?こんな質問を投げかけてみました。ジェロという演歌を歌う黒人シンガーがいましたが、ジェロと同じように少し面白がられて見られてはいないかな?という疑問があったのです。

 

この質問に関してアンドレ達は「奴隷や差別を経験しなくてもどの国の人にも大変なことはあるし、神様を求める気持ちは一緒だ」そして、「ブラックゴスペルを非常に上手く歌うシンガーやクワイアも日本では増えてきている」と言っていました。

1012809_507671879301672_1156695270_n以前、アイルランドやヨーロッパの人達のクワイアが、彼らにブラックゴスペルのスタイルで素晴らしい賛美(神を讃え歌う事)を聞かせてくれた話しなどを例に出し、「賛美はスタイルの問題ではなくスピリッツの問題である」と教えてもらいました。

彼らはブラックゴスペルのスタイルで歌う日本人を奇異な目で見ることなく、むしろ自分達と同じスタイルで賛美し、求める、日本人のゴスペルに大きな感動を覚えているという話です。

 

 

それはそうですね!スタイルなんて関係ない!自分達の好きなスタイルでただ叫べば良いんだな。目からうろこが落ちた気がしました。ありがとうアンドレさん!

 

 

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