ハレルヤ!裕です!
いよいよゴールデンウィーク突入ですね?みなさんいかがお過ごしですか?
5月にはあのゴスペル界の大御所、Kurt Carrが来日してワークショップを開催しますね 。またBrooklyn Tabernacle Choirがシンガーズで北海道に来日しワークショップが開催されたりと、日本のゴスペル界も活発に動き始めて、ゴスペルブームの再熱の予感を感じているのは私だけでしょうか?
今回は、ゴスペルを歌い始めて間もない人や、歌ってはいるがなかなか本場のブラックゴスペルに馴染んでこなかった人達にお勧めの映画を紹介します。ゴスペル音楽に夢中になり歌い続けていると、本場アメリカの黒人達のゴスペルを聞きたくなります。本や映画などで断片的に観た事のある熱狂的な礼拝!倒れるまで神様を賛美する人達。ホーリーダンスにシャウト・・・そんな光景に憧憬を抱き、いつか実際に体験してみたいと思うものです。アフロ・アメリカンの精神的な土台となり支え続けた黒人教会と、そこで歌われるゴスペル音楽。そのユニークで熱い文化を体験するためにはアメリカまで行かなければなりません・・・。でも今回紹介する「GOSPEL」という映画は、そんな本場のゴスペル音楽の熱狂を映像という形で味わうことができるゴスペルラヴァーズ必見の内容です。
映画「GOSPEL」は、1981年にカリフォルニア州オークランドのパラマウント劇場で開催されたゴスペルコンサートを記録したライブ映画です。出演はMighty Cloud Of Joy、Shirley Caser、The Hawkins Family、The Clark Siters、James Cleveland & Southern Calfornia Community Choirといったゴスペル界の大御所でありレジェンド達です。最近のゴスペルファンには余り馴染みのない名前が並んでいるかもしれませんが、今のゴスペルの基礎を築き現在でも多大な影響を与え続けているようなビッグネームが勢ぞろいして開催されたコンサートなのです。
ゴスペルシンガーの仕事は、神様や聖書のことを聞き手に伝えること。それがどんな状況であっても変わりません。教会という彼らのホームグラウンドではもちろんのこと、お酒が出されるライブハウスであっても、劇場であっても、野外であっても、そこで神様のことを歌い伝えます。そしてその場にいる人がまるで教会にいるかのような、ホーリーな感情へと高められていく。その導き手が一流のゴスペルシンガーだと思います。是非、パラマウント劇場が大きな黒人教会と変わっていく様子をこの映像で目撃して欲しいです!
映画「GOSPEL」よりYou Tubeをいくつか紹介しておきますね!
Mighty Cloud Of Joy/I’ve Been In The Storm
1960年結成のカルテットグループ。ハードシャウターのJoe LigonとファルセッターのPaul Beaslyの掛け合いが凄い!伝統的なハードカルテットの系譜からスタートし、途中フィラデルフィア録音などでソウルミュージックとの接点を試みたりしながら現在も最前線で活動している伝説のカルテット!!
数多くの名シンガーを輩出したThe Caravansのリードシンガーとして活動し、ソロとなってからの最大のヒット曲である「No Charge」。神の無償の愛を母の愛に例えて歌われる。彼女自身がゴスペルシンガーになるきっかけは病弱な母を支えるためにゴスペルシンガーとなってお金を稼ごうという理由でした。
この映画ではマイクスタンドを十字架に見立てた寸劇を見せてくれます。圧巻です!
The Hawkins Family/Until I Found The Lord~Right On
ゴスペルの代名詞的な曲「Oh Happy Day」は、黒人教会のゴスペルを全世界に知らしめてポピュラーミュージックの世界にも通用するものとして高めた記念的な名曲です。その「Oh Happy Day」のオリジナルライターがThe Hawkins Familyの面々です。彼らの地元オークランドでのコンサートということもあり凄まじい熱気。神様の前で我を忘れて踊りまくり叫び続ける、まさに黒人教会の熱い礼拝を映像で体験できます。
デトロイトのSouthwest Michigan State Mass Choirのディレクターで「ゴスペルクワイアの母」と呼ばれたDr.Mattie Moss Clark。彼女の4人の娘で結成されたThe Clark Sistersの大迫力パフォーマンスを堪能してください。彼女達はMary・J・Brige、Kelly Priceといった後のR&Bのシンガー達の憧れでもありました。
James Cleveland And Southern Calfornia Community Choir/Can’t Nobody Do Me Like A Jesus
「ゴスペルの王様」と呼ばれたJames Cleveland。マスクワイアスタイルのゴスペルを確立し、現代ゴスペル音楽の基礎を築いたまさにPrince Of Gospel Music!!! 彼が創立したGMWA(Gospel Music Workshop Of America)からは数多くのシンガーが世に輩出され、ゴスペルの普及に大きな貢献をしました。この映像でホーリースピリッツに支配され止まらずたたき続けるドラマー、それを抑えようとするJames Cleveland師。このシーンこそこの映画のクライマックスといえるでしょう。
こちらで購入可能のようです。
是非!映画「Gospel」をご覧になってください!そして“Golden Week”を“Gospel Week”で過ごしましょう!
God bless you!