2013年11月27日
ハレルヤ!裕(ゆたか)です!すっかり寒くなりクリスマスが近づいて来ましたね!
この時期は、あちこちで開催されるクリスマスコンサートなどで大好きなゴスペルを歌い、感謝と喜びを叫ぶことが一番大好きです。クリスマスはやっぱりゴスペルだ!まぁ一年中いつでもどこでもゴスペル大好き!なのですが・・・。
今回はクリスマスの季節、全国1億5千万のゴスペルラヴァー達のためにとっておきのゴスペルを紹介しましょう。厳しい寒さが続いていますが、心も体も温めていただければと思います。
Mahelia Jacksonというシンガーをご存じでしょうか?一昔はロックと言えばThe Beatles、演歌と言えば北島三郎、ゴスペルと言えばMahelia Jackson、と言われるぐらい彼女はゴスペルの代名詞的存在でした。今回はその彼女が残したクリスマスアルバムを紹介させていただきます。
1911年にニューオリンズで生まれたMahelia Jackson。ジャズなどの音楽に影響を受けて育ちましたが、ゴスペルシンガーの道を選び生涯を捧げました。そして「Move On Up A Little Higher」などのミリオンセラーを生み出し、その知名度を絶対的なものにしました。
またニューポートジャズフェスティヴァルでの圧倒的なステージは、映画「真夏の夜のジャズ」として上映され、ブラックゴスペルが無縁であった白人社会にもゴスペルを認知させ、彼女は世界的なゴスペルシンガーとなりました。
公民権運動ではキング牧師の演説で有名になったワシントン大行進で熱唱し、アフロアメリカンのシンボル的存在ともなったのです。
「ゴスペルの女王」として世界中で親しまれたMahelia Jacksonでしたが、来日公演を果たした翌年の1971年に病に倒れ天に召されました。今でもその聞く者を包みこむような大陸的な歌声と、ゴスペルに捧げた生き様は「ゴスペルの女王」の称号とともに語り継がれています。
Mahelia Jackson/Move On Up A Little Higher
http://www.youtube.com/watch?v=06gAdro-62E
そんな偉大なる「ゴスペルの女王」Mahelia Jacksonの魅力がたっぷり味わえる1962年のクリスマスアルバムを紹介したいと思います。数枚のクリスマスアルバムを録音しているのですが、これは2枚目のアルバム「Silent Night」です。クリスマスの定番曲がいくつか収録されていますが、このアルバムに収録されている「Silent Night」(きよしこの夜)がとにかく凄い!私はこれを聞くたびにその迫力とスピリチュアルな世界に卒倒しそうになります。
この「Silent Night」にはあるエピソードがあります。このアルバムがリリースされる前にシングル盤でこの曲が先行発売されました。ある不治の病にかかり両足の自由が奪われてしまった青年が、この「Silent Night」のシングル盤を聞き感動して涙が止まらなくなり、ふと天を見上げたところ、その病が癒され再び歩けるようになった、と言うのです。その翌日、その青年は彼女のコンサートにそのお礼を言いに行ったという話が残されています。そのエピソードの真偽は不明ですが、彼女の「Silent Night」にはそのぐらいの説得力と聞く者の心を鷲掴みにする力があります。
例え東京のド真ん中であろうと、常夏のハワイにいようと、彼女が「Silent Night〜 Holy Night〜」と歌いだすのを聞けば、救い主イエス・キリストが生まれたベツレヘムの聖なる夜へと連れていかれる。まさに「魂の叫び」なんです。
是非!この歌声に耳を傾けてください。美しく綺麗なメロディだけでない、魂から歌う「Silent Night」を。そして「ゴスペルの女王」Mahelia Jacksonというシンガーに興味を持ってほしいです。
Mahelia Jackson/Silent Night
http://www.youtube.com/watch?v=NUt4MBMfPvU
Mahelia Jacksonのクリスマスアルバムを原盤LPで入手するのは大変だと思います。「Silent Night」も収録されたCDが発売されているので関心がある方は是非!ご購入ください。