ハレルヤ!ゆたかで
す。毎日寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年初めての池ゴスが開催されました。毎年恒例の2月特別企画はBlack History Monthです。
本国アメリカでは、2月は、奴隷時代から公民権運動など過酷な歴史を辿ってきたアフロアメリカンの歴史を振り返る月として、アメリカ黒人コミュニティーや教会などで、様々なイベントやコンサートが開催され特別に祝われています。
ブラックゴスペルのルーツであるアフロアメリカンのカルチャーに敬意を払う意味を込めて、毎年池ゴスでもBlack History Monthをゲストを呼び盛大に開催させて頂いております。今回はDestiny Christian Center(通称DCC)からPastor Jeff & Kim Little牧師夫妻とChurch memberの皆さんに来て頂きました。
まずはゴスペルの歴史の映像からオープニング。そしてシンガーズが登場して「Come Thou Almighty King」を歌いました。ゴスペルの主人公である全能の王の名前をフルパワーで呼び求める曲です。ゴスペルには本当に力があります。神様の名前を叫び呼び求めるとき私達は癒され前へ進む勇気を与えられます。続くお祈りの中ではゴスペルを日本人に与えてくれてありがとう、この楽しみの向こう側には私達の人生を変える愛があります。と語られました。僕も本当にそう思います。ゴスペルに出会い人生を素晴らしいものへと変えられた人達をたくさん目撃すると神様がリアルに存在するものだと認めざる負えません。
会場もすっかり出来上がったところで、いよいよ本日のゲストであるDCCのみなさんの登場です。まずはPraise&Worshipチームの登場「こんにちは。元気?」の挨拶からワークショップタイムとなりましたワーシップリーダーは日本のゴスペルスクールでも講師を務めるBro.Vincent。
1曲目は「Freedom」。近年、アメリカのゴスペル界でヒットして若い世代を中心にお馴染みとなっている曲です。縦ノリの躍動感あふれる曲で「No more shackles, no more chains No more bondage I am free 」とゴスペルのテーマでもある「自由」が高らかに宣言される。
2曲目は日本のゴスペルファンにもお馴染みの「You Are Good」。ワークショップは必要なし。会場が一体となって賛美の渦に包まれて行きました。
そして「神は素晴らしい!私達一人一人を愛してくれます。神の為に歌う事は喜びです。 私はこの歌で神様への愛、感謝を表します。」とBro.Vincentoの神への熱い思いが語られ、3曲目の「The Sound Of Worship」のイントロとともに会場もワーシップタイムへと導かれていきました。
最後は賛美し尽くせない、賛美し足りない思いをぶつけるかのように「ハレルヤ!」を連呼、コール&レスポンスの嵐が続きました。
すっかり黒人教会と化しここが池袋であることを忘れてしまうような体験をしました。
本場のゴスペル賛美によりすっかり温まったところで、次に登場したのはDCCのプレイズダンスのチームです!プレイズダンスとはその名の通りダンスによって神を賛美することです。アメリカの黒人教会ではお馴染みの文化であり、曲によって色々な振付も生まれています。
Juanita Bynumの曲に合わせて流暢に流れるようなダンス。2人の動きに魅了され静けさすら漂っていました。
実際に歌う以上に心に迫るプレイズダンスを初めて見る方も多かったことと思います。ゴスペルは歌うだけではなく色々な表現方法があるのです。
続いてはDCCの牧師であるPastor Jeff から聖書のメッセージが語られました。ゴスペル音楽はほとんどが聖書のメッセージから語られたものであり芯となるものであります。本日は「Who Do You Say I Am?」(あなたがたは私を誰と言うか?)というタイトルで語られました。
まずはPastor Jeff から質問が投げかけられました。「マイケル・ジャクソンは知っている?ビヨンセは?マイケル・ジョーダンは?鈴木一朗は?」「私はバラク・オバマだ。信じるかどうかはあなた次第」とジョークも交えながら、聖書のマタイの福音書16章13~15節の箇所を読み合わせメッセージが語られました。
「Who Do You Say I Am?」という質問はイエス・キリストも弟子たちに問いかけた質問です。すでに様々な奇跡を見ていた弟子たちは洗礼者ヨハネや預言者エリアの名前を答えました。実は16節で「あなたはメシア、生ける神の子です」と弟子のペテロが答える場面に繋がるのですが、Pastor Jeffは2000年前の人物のほとんどは忘れ去られているが、イエス・キリストは現在においても人々に影響を与えている。これ以上の力強い名前は無いと宣言し、「みなさんイエス・キリストはどうゆうお方だと思いますか?」という問いかけを残して説教を終えました。
恒例のBlack History Monthの企画も今年も盛大に祝いました。最後は全てを感謝し祈りに続き「Amen」を高らかに賛美し幕を閉じました。アフロ・アメリカンの魂の根本にあるゴスペルミュージックという文化。不思議な導きによりこの日本でもたくさんのゴスペルグループが作られ、本場アメリカと同じように賛美されて多くの人に希望を与えています。ゴスペル音楽のおかげでどん底から立ち直り人生が変えられた人達をたくさん知っています。ゴスペル音楽が生活の中心となっている人達もたくさんいます。ゴスペル音楽には他の音楽に無い底知れぬパワーを感じます。そのことを思う時、ゴスペル音楽のルーツであるアフロ・アメリカンの歴史や文化に対してリスペクトを抱くことを忘れることはできない、そしてゴスペルに込められているメッセージを忘れるわけにはいかない、そう思いました。
次回の池ゴスは4月2日土曜日です!一緒にゴスペルを歌いましょう!